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【教育学部・心理学部】廃棄消防服を使った防災用バッグの効果を探る共同研究がスタート
【教育学部・心理学部】廃棄消防服を使った防災用バッグの効果を探る共同研究がスタート
廃棄処分となった消防服を素材に防災用のバッグを作って児童が使うことで、その教育的・心理的効果を調べる共同研究が本学で始まり、学生たちによるワークショップでデザインが検討されました。
この共同研究は、本学と、官公庁の制服の製造・販売を主に行う倉敷市の大和被服株式会社が取り組むもので、本学からは、教育学部(飯田智行 教授)と心理学部(石井佳葉 講師・田邊亜澄 講師)が参加します。
研究は、防災用バッグの試作品作りから始めることとなり、2025年12月2日(火)には教育学部の学生28人が、また5日(金)には心理学部の学生12人が参加して、主にデザインを検討するワークショップが開かれました。
ワークショップでは、「児童がわくわくした気持ちで使え、機能的にも実用性のある防災バッグ」をテーマに、学生たちが4~5人ずつのグループに分かれて自由に意見を出し合いました。
このなかでは、「バッグを四角い形にし、広げるとシートとしても使えるようにする」、「親しみやすくするため児童が喜ぶキャラクターをあしらう」、「力の弱い児童でも使い易いよう、マジックテープや大きめのファスナーを用いる」、「暗い夜でも目立つよう反射材を多用する」など、様々なアイデアが出されました。

ワークショップには大和被服の畑 利昌 専務も加わり、グループをまわりながら、消防服について詳しく説明したり、学生からの質問に答えたりして、議論をサポートしていました。
大和被服によりますと、消防士が火災現場で着用する消防服は耐用年数が3~8年とされ、各地の消防局では1年に数十着程度が廃棄処分されるということです。燃えにくく、防水にも優れ、実際に使われた消防服を再利用することで、子どもたちにも良い効果が期待できるのではとの考えから、今回の共同研究がスタートしました。
今後は、ワークショップでのアイデアをもとにした試作品の製作と改善を経たうえで、就実小学校の児童による使用の研究へと進む計画になっています。







