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2024-10-28

就実学園創立120周年記念式典が開かれました

 就実学園が創立され、ことしで120年を迎えたことから、およそ1,800人が出席して記念の式典が開かれました。

 記念式典は、2024年10月21日(月)、岡山市の岡山シンフォニーホールを会場に開かれました。

 はじめに西井泰彦理事長が式辞を述べ、「この120年で、こども園から大学院まで、学校教育の幅を兼ね備えた学園に成長しました。『去華就実』の建学精神のもと、これからも岡山に欠かせない教育機関として、次の世代を育てる取り組みを続けていきたい。」と、決意を新たにしました。

 

 続いて、園児、児童、生徒、学生、あわせて50人ほどがモデルとなり、歴代の学園制服のファッションショーが披露されました。創立の頃の「和服・袴」、昭和の初めの「セーラー服」や戦後の「ジャンバースカート」、それに現在の「森英恵さんデザイン」の制服などを着て、次々に登場。モデルたちが笑顔でポーズを決めると、ひときわ大きな拍手が送られました。

 

 式典の最後には、岡山市出身の歴史学者で、国際日本文化研究センター教授の磯田道史さんによる記念講演『就実を始めたひとびと』が行われました。

 1904(明治37)年に私立岡山実科女学校として始まった就実学園にとって、現在に至る礎を築いたのは、白坂栄彦(初代)、進藤貞範(二代)、国富友次郎(三代)の初期の3人の校長であることを、独自に調べた資料や自身の解釈も交えながら力説しました。

 そのうえで磯田教授は、「これからの時代には、華にも就き実を得る、“就華得実(しゅうかとくじつ)”の精神も持ち合わせることが求められている」と提言。地域の教育において、今後も本学園の果たすべき役割は大きいと、エールを送って下さいました。